2004年2月17日(火)

2004年2月17日(火)



ついに、明日に迫りました。ワールドカップ予選。

日の丸を背負って戦っている一人の国内組の選手の記事を載せておきます。

遠藤保仁。

『黄金には負けられない』



〈日本代表は国内組だけでマレーシア戦を、 イタリアから帰国した柳沢と中村を加えてイラク戦を戦った。

勝利こそ手にしたが、締まらないゲーム運びは国内組がレギュラー奪取をアピールする場には転じず、

海外組の必要性が強調される結果となった。

象徴するのがイラク戦72分の中村への歓声。

交代を告げる笛よりも早く、ベンチからセンターラインに歩く段から、客席は沸騰した。

スタジアムを揺るがす歓喜は、緩慢で間延びしたゲームへの抗議にも聞こえた。



大一番では海外組がFWとMFに名を連ねる日本代表。

とりわけMFは中田英、中村、小野、稲本の“黄金の4人”の指定席にすら映る。

しかし、ワールドカップ予選は長い旅。

国内組の充実と台頭は06年ドイツ・ワールドカップへの欠かせない条件だろう。



そんなことは百も承知と、日々、アピールにいそしむ国内組はチーム底上げの肝。

中でも、ボランチの遠藤は欧州組の“指定席”を脅かす位置につけている。

オマーン戦は出場はほぼ確実。

広い視野のボランチは、定位置も視界にとらえている。



「ボランチがもっと参加しないと、攻撃に厚みが出ません。

課題ですね。

高いポジションでプレーしたい気持ちはありますけれど、

それを殺してチームプレーに徹しなければならないときもある。

個人で判断するときのあれば、組織で判断することもありますが、

チームが『行くな』というのに行ってはいけない。

ちょっとずつ増やしていければいいかな。

ボランチの位置からタイミングよく上がることには自信があります。

代表でもやっていきたい。

少しずつ試していきたい」



周囲の動きと指揮官の思惑を優先する遠藤にも、こだわりが2つある。

1つはいっそうの攻撃参加。

組織を重んじる遠藤だが、持ち味の攻撃力を出し切れていないジレンマは、

決定力不足気味のチームへのヤキモキとあいまって、頭をもたげている。

「海外組が帰ってきても先発で出場したい。

全部の試合に出たい」



もう1つのこだわりは、キックオフのピッチに立つこと。

黄金の4人に割って入れる能力があるのは、自分が一番よくわかっている。

8人が交代したマレーシア戦で、90分間プレーしたのは3人だけ。

遠藤もその1人だ。

海外組とポジションを争う位置では満足できない。

奪うのだ。



攻撃参加と先発と。

急がず、ゆっくり、しかし着実に。

遠藤流の自己主張は変化する。〉



以上、サッカーマガジンより一部引用させていただきました(邪笑

とにかく今、
ヤットこと遠藤保仁から目を離すなよ。



© Rakuten Group, Inc.